研究1-2 液晶マイクロカプセル

コレステリック液晶はらせん構造を持つ最も簡単な液晶相として、特別な地位を占める液晶相の一つです。

最も単純な一方向の分子配向秩序のみを持つネマチック相にキラリティーを付与すると現れる液晶相で、キラル剤の添加量を調整することで可視光の波長(400~700 nm)程度のらせん周期構造を持たせることが可能です。

このようなコレステリック液晶はらせん軸方向に伝播する光と強く相互作用する一次元フォトニック結晶として機能します。

我々は、コレステリック液晶がフォトニック構造を持ち、なおかつ流動相であることに注目して、独自の機能設計指針で研究を行っています。

当グループの内田は、京都大学の山本潤教授と共同でマイクロ流体デバイスを用いたコレステリック液晶マイクロカプセルの作製に世界で初めて成功し、この液晶マイクロカプセルが三次元全方位レーザー発振器として機能することを報告しました。

Adv. Mater. 2013

西山研究室液晶グループでは、マイクロ流体でバイス技術を用いて、様々な液晶マイクロカプセルを作製し、その物性について研究を行っています。

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