研究1-1 液晶の磁気特性

2008年、当グループの内田は、当時大学院生として所属していた京都大学の田村類教授の元で、結晶状態の分子間磁気相互作用よりも大きな相互作用を示す液晶相を発見しました(磁気液晶効果)。さらに、液晶状態だと磁石にくっつくことが明らかになりました。

J. Mater. Chem. 2008.

その後、磁気液晶効果は異方性を示し、液晶の構造を反映した磁気相互作用の異方性が原因であることを明らかにしました。磁気液晶効果は分子構造に依存するのはもちろんですが、液晶相の種類にも、キラリティーにも依存します。

J. Am. Chem. Soc. 2010. 

西山研究室液晶グループでは、水素結合性のニトロキシドラジカル液晶の合成を行い、磁気液晶効果の起源は分子間相互作用の不均一性にあると提案してきました。

J. Phys. Chem. B. 2012


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