酵素を使った3Dプリンティングに関する成果が国内外のメディアに紹介されました。

当研究室では、バイオ3Dプリンティングに用いるインクの開発に取り組んでいるところですが、インクジェットプリンティングに関する研究成果が、日刊工業新聞、北日本新聞にて紹介されました。

インクジェットプリンタは、数十マイクロメートルの液滴を一滴づつ配置していくため、他の方法のプリンタに比べて高い解像度での造形が可能な一方で、そのような微少量の溶液を吐出する機構ゆえに、インクは粘度や界面張力などの点で多くの制約が掛かります。さらに、3次元の造形を行うためには、吐出されたインクは瞬時に固まる必要があります。また、構造体の内部に細胞を生きたまま混入させるためには、固まる反応は細胞に害を与えないものに限定されます。このような制限から、これまでに細胞を含む3次元構造物の作製に使用されてきたインクは、ほぼアルギン酸という材料だけでした。

 本研究では、医療分野でも使用されているヒアルロン酸やゼラチンなどの、細胞の成長や機能発現に有効な物質も含め、さまざまな材料を、このインクジェットバイオプリンティングに使用可能としました。

〔国内〕

〔海外〕