光触媒などを用いた効率的なウイルス・微生物の殺菌に関する研究

 近年,鳥インフルエンザや新型豚インフルエンザウイルス,さらに口蹄疫ウイルスなどの感染症が社会問題として取りあげられています.こうした感染症への対策として,本研究では,無機金属・光活性触媒の有する機能を利用した抗菌・殺菌プロセスの開発を行っています.例えば二酸化チタンは波長410 nm以下の光を照射されることで各種活性酸素種(ROS)を発生するので,これを利用した,有害微生物やウイルスの不活性化プロセスの規格化を目指しています.また,二酸化チタンを蛍光灯などの自然光下でも有効に利用できるように,金属酸化物とのハイブリッド型光触媒の開発も進めています.

関連する論文など

・西岡 求ら,日本防菌防黴学会誌, Vol.37, No.3, pp.161-167, 2009

・Takashi Sato, Masahito Taya, Biochem. Eng. J., Vol.28, No.3,

  pp.303-308, 2006