微生物の細胞内代謝制御による有用物質生産

 微生物を用いた発酵生産は,酒や醤油,味噌といった醸造産業に起源をもち,わが国が伝統的に世界をリードしてきた分野の一つです.そのなかでもアミノ酸発酵生産は,日本で始めて微生物を用いた発酵生産方法が確立され,日本国内外で盛んに研究が行われています.本研究では,酸化ストレス応答から発見した新規なストレス応答遺伝子を組み換えたり,細胞内の酸化還元状態を制御することで,目的生産物質の原料となる中間代謝産物を蓄積させる「代謝のダム化効果」により,アミノ酸やエタノールなどの発酵生産の効率化を行っています.

 

 

関連する論文など

・Prayoga Suryadarma, Yoshihiro Ojima et al.,  J Chem Eng Jpn., Vol.45, No. 8, pp.604-608, 2012.

・Yoshihiro Ojima et al., Biotechnol. Lett., Vol.34, No.5, pp.889-893, 2012.

・Yoshihiro Ojima et al., Biotechnol. Lett, Vol.31, No.4, pp.525-530, 2009.