Biotechnology Progressに芦田君の研究成果に関する論文が掲載されました。
Tomoaki Ashida, Shinji Sakai, Masahito Taya: Competing two enzymatic reactions realizing one-step preparation of cell-enclosing duplex microcapsules, Biotechnology Progress, Vol.26, No.6, pp.1528-1534, 2013.
西洋ワサビ由来ペルオキシダーゼは過酸化水素を消費しながらフェノール性水酸基間を架橋する反応を触媒します。一方で、カタラーゼは過酸化水素を酸素と水に分解する反応を触媒します。この2つの酵素を同時に含むフェノール性水酸基含有高分子水溶液を過酸化水素を含む油相に分散させてw/oエマルションを形成させると、中空ヒドロゲルカプセルが生成することを見出しました。この反応は非常に穏和であり生存を損なうことなく動物細胞をカプセル内に包括することもできます。