Human CellにRetnoさんの研究成果が掲載されました

白血病細胞株であるCHRF細胞に対して,マルチキナーゼ阻害剤BMS-777607を暴露することで顕著な増殖抑制が引き起こされると同時に,高倍数化や巨核球分化の表面マーカーの発現が誘導されることを明らかにしました.また,得られる血小板様体のサイズや表面マーカーの発現量も増大することがわかりました.BMS-777607は,新規な血液がん抑制剤としての利用も期待されます.

Retno Wahyu Nurhayati, Yoshihiro Ojima and Masahito Taya, BMS-777607 Promotes Megakaryocytic Differentiation and Induces Polyploidization in the CHRF-288-11 Cells, Human Cell, Vol. 28, pp.65-72, 2015.