結晶化機構に関する研究

溶液は均一??

溶液や結晶は一般に均一として扱われていることが多いですが、果たして本当にそうなのでしょうか?
私たちは、溶液中の溶質分子は、全てが独立に存在するのではなく溶質分子が集まったクラスター(分子性集団)として存在すると考えています。そしてこのクラスターの離合集散が、溶液からの結晶化の引きがねになっていると考えています。
詳しくいうと、クラスター(cluster)が集まってクラスターシスト(clustercyst)という集合体を形成し、さらにそのクラスターシストが集合体を形成し、結晶へ転移するという階層的な機構を提案しています。
 
実際、どうなっているのか?と言う疑問の答えを見出すために、プラズマレプリカ膜法による溶液・結晶の内部構造の直接観察を行い、結晶が発生、成長していく過程をとらえることを試みています。

梅干し果肉内で生成したNaCl結晶のレプリカ膜SEM像


本ページの絵・写真は,全て平井研 菅原グループの物であり,無断使用・転載を禁じます。
Copyright (C) 2002-2023 Sugahara research Gr. All rights reserved.

研究テーマTOPページに戻る