日蘭友好400周年記念
背 景:
西暦1600年4月19日、オランダ船リーフデ(慈愛)号が大分県の臼杵湾に漂着した。これを契機として、日本の鎖国時代にも交流を続けた唯一の国オランダは、日本と長く強い友好の歴史を保ってきた。この度、日蘭友好400周年を記念する日本とオランダの二国間協定に基づいて、西暦2000年には、経済・文化・学術などの分野で様々な行事が計画されている。ハラタマワークショップは、4月19日から始まるオランダ週間にあわせて、大阪の地で開催される日蘭友好400周年記念事業の一つである。
ハラタマ(GRATAMA)博士:
オランダ人化学者ハラタマ(K.W. GRATAMA:1831-1888)博士は、1866年から5年間、江戸幕府から明治政府へ移る激動期に日本に滞在し、1869年に理化実験棟をもつ学校「舎密(セイミ)局」を大阪城前に開設した。彼はそこで化学を講義し、オランダから運んできた試薬と実験器具を用いて化学実験を教えた。これによって舎密局は、講義と実験による本格的な近代化学を日本に最初に導入した記念すべき場所となった。
我々は、大阪大学・工技院大阪工業技術研究所・デルフト工科大学・ユトレヒト大学およびオランダ王立科学芸術アカデミーとの緊密な協力関係のもとで、日蘭友好400周年記念行事の一環として、日本への理化学の移植に多大の貢献を果たしたハラタマ博士の功績を記念し、同博士の名前を冠したハラタマワークショップを企画した。
なお、この機会に日本の化学の恩人ハラタマ博士を顕彰して、その恩恵に感謝するために、ハラタマ胸像建立委員会(委員長:芝 哲夫大阪大学名誉教授:個人ベースの委員会)が設立された。そして、極めて短期間の内に建立に必要な寄附金が集まり、彫刻家・川合敏久氏にハラタマ博士の胸像製作を依頼した。この胸像の除幕式は、4月22日のワークショップ開会式において、オランダ王国ウィレム・アレクサンダー皇太子殿下のご臨席のもとに執り行われる。
会議の主テーマ:
本会議の主テーマは、日蘭両国で最も関心の高い持続可能な社会への挑戦であり、ハラタマの名前にちなんで、化学と化学技術がどのように寄与できるかに焦点を絞る。
主テーマ: 持続可能な社会をめざす化学と化学技術
主領域: A.エネルギー・環境と化学技術
B.精密化学と触媒
C.グリーンケミストリー
会議の目的:
このワークショップの目的は次の3つである。
(1)日本に近代化学を紹介したハラタマ博士の業績の顕彰を行う。
(2)「来るべき世紀の人類社会を持続可能にするために、化学と化学技術はどのような寄与ができるか」という現代社会の重要な課題を討論する。
(3)日本とオランダの大学および企業の化学と化学技術において、第1線にいる研究者および若手研究者が相互に学術的成果を交流し、友好の輪を広げ、将来に向けてより一層の協力関係を築く礎をつくる。
会議のスケジュール:
会議のスケジュールは次の通りである。 -------------------------------------------------------------------------------- 西暦2000年 (午前) (午後) (夜) 4月21日(金) 登 録 講 演 バンケット 4月22日(土) 開会式* バスツアー レセプション(咸臨丸) 4月23日(日) 講 演 講演、ポスター 4月24日(月) 講 演 講 演 お別れパーティ 4月25日(火) 講演、閉会式 -------------------------------------------------------------------------------- *開会式 2000年4月22日(大阪国際会議場:大阪市中之島) なお、講演会場は、大阪大学吹田キャンパス・銀杏会館である。
開 会 式: 2000年4月22日(大阪国際会議場:大阪市中之島)
----------------------------------------------------------------------------- 9:00 開会 岸本忠三 大阪大学総長 9:05 挨拶 Dr. Nicolas de Voogd デルフト工科大学総長 9:10 特別講演 A. ヨリツマ オランダ副首相・経済大臣 "Cooperation in Science & Technology between the Netherlands and Japan" (オランダと日本の科学技術協力について) 9:25 記念講演 芝 哲夫 大阪大学名誉教授 "Koenraad Wolter Gratama, founding father of chemistry in Japan" (日本の化学の父、K.W.ハラタマ) 9:40 ハラタマ胸像の除幕式(オランダ王国ウィレム・アレクサンダー皇太子殿下) 9:50 閉会 ----------------------------------------------------------------------------
プログラム:
バスツアー(予定)とレセプション:
4月22日の開会式(午前9時〜10時)の後で、「適塾」、「大阪城」、「海遊館」(予定)を廻り、大阪湾に停泊している「咸臨丸」上でレセプションが行われる予定。
適 塾:http://www.osaka.ntt.ocn.ne.jp/bakumatu/tekizyuku/index1.html
大阪城:http://www.tourism.city.osaka.jp/ja/castle/noshock/mainmenu.htm
場所・交通手段:
ワークショップは大阪大学吹田キャンパス内「銀杏会館」で行われる。ただし、4月22日朝の開会式は、新設の「大阪国際会議場(グランキューブ・大阪)」で行われる。参加者は「千里阪急ホテル」に宿泊する。
千里中央駅から「銀杏会館」へはバスとモノレールが利用できる。
バスは千里中央「6番乗り場」から「阪大本部前行」(100番と164番)に乗る。終点「阪大本部前」から銀杏会館まで徒歩2分。
モノレールは千里中央駅から「万博記念公園」駅(2駅6分)で彩都線に乗り換え、「阪大病院前」駅(終点、2駅6分)で下車。銀杏会館まで徒歩約10分。なお、阪急電車・バス・モノレールに共通の「カード」が便利。
大阪大学吹田キャンパスのホームページ:<http://www.osaka-u.ac.jp/annai/campus/access.html>
大阪国際会議場(グランキューブ・大阪)のホームページ:<http://www.gco.co.jp/index-j.html>
千里阪急ホテルのホームページ: <http://www.senri-htl.com/welcome-j.html>
関西空港から
関西空港から銀杏会館あるいは千里阪急ホテルへは、まずリムジンバスで「大阪(伊丹)空港」へ(30分おきに出発:1700円)。
大阪(伊丹)空港から
大阪(伊丹)空港から「銀杏会館」へはモノレールが便利。大阪空港駅から「万博記念公園」駅(6駅18分)で彩都線に乗り換え、「阪大病院前」駅(終点:2駅6分)で下車。銀杏会館まで徒歩約10分。
大阪(伊丹)空港から「千里阪急ホテル」へは、タクシーあるいはモノレール。タクシーは「近郊」の待合所から(3000円程度)。モノレールは大阪空港駅から「千里中央駅」へ(4駅12分:290円)。モノレール千里中央駅から千里阪急ホテルまで徒歩約3分。
新大阪(JR新幹線)から
新大阪駅から「銀杏会館」へは、地下鉄「千里中央行」に乗車、終点「千里中央駅」で下車(14分)。バスあるいはモノレールで銀杏会館へ。
バスは千里中央「6番乗り場」から「阪大本部前行」(100番と164番)に乗る。終点「阪大本部前」から銀杏会館まで徒歩2分。
モノレールは千里中央駅から「万博記念公園」駅(2駅6分)で彩都線に乗り換え、「阪大病院前」駅(終点、2駅6分)で下車。銀杏会館まで徒歩約10分。
発表者への連絡事項:
招待講演:
スライド(35ミリ)とOHPが利用できる。 なお、ビデオ(VHS)の使用を希望される方は、部屋によって異なりますので、使用が可能かどうかを前もってご連絡ください。
ポスター発表:
○2分以内の口頭紹介にはOHPを使用のこと。
○ポスターパネルの大きさは横幅120 cm, 床からの高さ180 cm。
110 cm x 110 cm のサイズに納めることを推奨する。
○表題・著者名・所属は20-25 cm (高さ)×90 cm( 幅)を推奨する。
○ポスターは4月23日午前中に貼ること。奇数番は16:00-16:55に、偶数番は17:05-18:00 の間ポスター前で説明すること。
利用可能な機器:
○パーソナルコンピュータ2台とゼロックス機1台が設置される。
全体写真:
○ポスターの切り替え時に全体写真を撮影するので、16:55にメインホールに集合してください。
ワークショップに関するお問い合わせは、ハラタマ事務局 (gratama@cheng.es.osaka-u.ac.jp) まで
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