分子集合系計算科学セミナーを 6/23 に開催

題目:分子場解析に基づくデータ駆動型不斉触媒設計法の構築と応用
山口滋(理研CSRS)


日時:2023年6月23日(金) 16:00 -
場所:ハイブリッド開催 (大阪大学豊中キャンパス基礎工学研究棟講義室B300,Zoom)


要旨:
データサイエンスは有機合成をさらに効率化する可能性があるとして注目されている。有機化学のデータサイエンスとして、反応活性と分子の性質を数値化した記述子との間の回帰分析が古くから研究されており、物理有機化学の重要な一分野となっている。反応の回帰分析により反応機構の知見が得られ、また未知分子の反応性が予測できる。本研究の主題である分子触媒分野でも回帰分析は反応解析手段の一つとして盛んに行われている。機械学習手法を扱うことにより解析の幅も広がっている。今後の分子触媒におけるデータサイエンスの課題の一つとして、データ駆動による直接的かつ効率的な高性能触媒設計法の構築が挙げられる。本セミナーでは分子場解析と呼ばれる、反応にとって重要な3次元分子構造情報の抽出・可視化が可能な回帰手法に基づく、データ駆動型不斉触媒設計法の構築と応用に関する研究について紹介する。

世話人:笠原健人(大阪大),石井良樹(北里大),肥喜里志門(立命館大)
分子集合系計算科学セミナーHP: https://sites.google.com/view/bunsisyugo/